ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 感想(ネタバレ若干あり

 久しぶりの当日感想更新。えぇ、見てきましたとも。
昼に見に行こうとしたら予想以上に混んでいたのでチケットだけ買って夜の部に。それでもいってみたら全席全回完売になっていたのは驚き。ゲリオン馬鹿の多さに若干の意外感。客層も20代前後がやはり多めだった。さて、気になったところといえば、
・TV素材と新規画像のすりあわせ
・脚本面の改変
使徒
とまぁ割と他でも言われてるところ(ぉ
映像は新訳Ζみたいなまんま本編映像を利用してるところはまずなく、そのような部分でも塗りなどをコンピューター処理で再加工してあるし、TVでみたようなシーンは素材を元に改修したか、似て非なる全く新規のものとなっていた。また脚本部分もEVA関連用語の修正(改良?)に始まり、TV本編を活かした形で適宜追加、変更されており、結果、キャラの挙動やシーンがTVと同じものであっても、それがはらむニュアンスや手段が全く違ったアプローチでなされており、旧作を見ていた者に「おぉっ!」と思わせるところも多く存在する。特に話の軸の一つにもなる、シンジの在り方であるが、TV版ではあくまで父であるゲンドウへの自己の証明が強く見られるが、今作(あくまで“序”の時点)では、ラストにかけて、父への証明や他人への擦りよりではなく、“自分を認めてくれる者の為に、為すべきことを為す”というように見て取れる描写が存在する。これはTV本編でほぼ一貫していたシンジの“逃げない”という、あくまでマイナスの流れに対する“停滞という名の抵抗”という姿勢に対し、微弱ながら自ら動き出そうといういわば“変化という名の進歩”といった様相になっており、それまでリアクション一辺倒だったシンジがアクションへと転じる近作の象徴(なのか?)といえるようなシーンがあり、その変化が、シンジを中心とした「エヴァ」という物語へレイという人物を深く介入させる切欠になっているのではないか、という風に思えた(←読み直して思ったが、何だこの文章

閑話休題

 で、個人的に1番の見所がズバリ“使徒”である。敵である彼らにも多く変更された点があるが、その中でも一際輝かしい変化をとげたのが誰であろう―ラミエルである。
 「新劇場版:序」の要でもある「ヤシマ作戦」のターゲットとなる彼だが、この12年間に何があったのだろう、恐ろしくゲッター線値の高い、特撮怪獣というある種、エヴァンゲリオンという作品にふさわしい偉大キャラクターへと変貌してしまっていたのだ!!
映像的な部分が、その魅力の殆どを占めているため、説明しにくいところが多々あるが、そのすばらしい真ラミエルを簡潔に挙げると、
1、質量を無視した素敵トランスフォームの数々。
2、自然に不自然なドリルの変更。
―以上の2点に尽きるだろう、特にドリルは、絶対に「グレンラガンに触発されたろ」と思わず言いたくなるような見事な螺旋っぷりであり、またその無軌道な変形っぷりでエヴァを窮地に追いやるすばらしい活躍っぷり魅せてくれたことは、もう“脱帽”の二文字に尽きるところである。

―と、まぁ分けの分からん自分解釈とラミエルマンセー文章に辟易するところ大な方もいるかもしれないが、ともかく、今回の「新劇場版:序」は見てみて損をすることはない作品になっていると思う。なので、かつてTV版を見て最終回にぐんなりした方も、旧劇場版を両方見てぐんなりした方も(←どのみち!?)、見たことないが興味が湧いた方も、是非観てみることをお勧めします。マジで、


―蛇足、
 ミサトさんの「サービスサービスぅ♪」を聴いたのは何年ぶりだろう……